東溪日記

聖読庸行

十月の話し

どうも小説を読む気分になれず、読書を人文書に切り替えようと思う。『楡家の人びと』だけは最後まで読むが。

広井良典『コミュニティを問いなおす』

フロム『自由からの逃走』

ヘーゲル哲学史序論』

浅田彰『構造と力』

フーコー『知の考古学』

清水幾太郎社会学講義』

こんな具合で読み進めよう。それにしても、ドゥルーズやらガタリやら、ハイデガーからアリストテレスまで、古本屋へ行ってもなかなか置いていないから困る。別に哲学書が売れようが売れまいが私の知ったことではないが、安く転がっていないのは困る。図書館にこもるほかないのか。カール・マルクスのごとく。

ショーペンハウアーニーチェベルクソンなんかは国会図書館デジタルでも読めるのだが、何分旧い訳であるから、どこまで正確かわからない。いったい現代にあっても正確な訳とやらがあるものか知れない。並行して言語も勉強したい。

うーむ、しかし『コミュニティを問いなおす』はおもしろくなるのだろうか。90年代の説教でも聞かされているようで、第一章にはやや退屈している。

ところで「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」というアニメがある。良質アニメとかけるとこれが大抵検索に乗る。「暗殺教室」を見終えたところで、アニメ作品を見たい気分ではあるのだ。おもしろいのだろうが、最初につまずいて見られていない。おもしろくなるか否か。これは怖しい危惧である。

ちなみに「暗殺教室」は久びさに見たが、やはりレーザーに閉じ込められた殺せんせーのもとへ向いに、生徒たちが屋上を駆けるシーンで泣いてしまう。